【負圧制御】
外部(外気)より施設内の空気の圧力を低くすることで、施設内の空気が外部に流出しないようにしています。また、施設内でもPCBを取り扱う場所を3つの管理レベルに区分し、管理レベルに応じた負圧管理・廃棄処理・排出モニタリングを行います。

レベル1:粗解体室
レベル2:グローブボックス室、解体分別室、粉砕室
レベル3:液処理室、溶剤蒸留回収室、一次洗浄室、二次洗浄・真空加熱分離室等



【局所排気装置】
作業従事者がPCBに暴露されないよう、PCBを取り扱う場所の近くでは、部屋全体の換気とは別に局所な排気を行います。

集められた排気は排気処理装置(オイルスクラバー)や活性炭吸着装置で処理したのち排出します。



【排気処理装置(オイルスクラバー)】
作業従事者がPCBに暴露されないよう、PCBを取り扱う場所の近くでは、部屋全体の換気とは別に局所な排気を行います。

集められた排気は排気処理装置(オイルスクラバー)や活性炭吸着装置で処理したのち排出します。



【活性炭装置】
活性炭は微細な孔を無数に有する吸着材で、非常に細かな粒子を捕捉することができます。活性炭は排気処理にも利用され、排気中にPCBが含まれている場合にはこれを吸着・除去します。


【オンラインモニタリング装置】
機器排気あるいは作業環境中の空気を自動的に連続してサンプリング・分析し、PCB濃度を測定します。測定されたPCB濃度は中央監視室で常時監視しています。


【オイルパン】
トランス・コンデンサの取扱場所や機器類の下にはオイルパン(油受けの皿)を設けています。万が一油漏れが発生した場合、オイルパンが床面へのPCB漏洩を防止します。


【防油堤】
床面にはコンクリート等で作った囲いを設けています。万が一オイルパンがあるれるような油漏れがあった場合でも対応できます。


【不浸透塗床】
床面には不浸透性・耐薬品・耐摩耗・耐久性のある樹脂を塗布(コーティング)しています。万が一PCB油が漏洩しても、床面への油の浸透を防止するとともに、PCB油を容易に拭き取ることができます。


【漏洩検知器】
オイルパンや防油堤にはPCB油の漏洩を検出するための漏洩検知器が取り付けられています。


【ITV】
工場内各所に監視用カメラを設置し、設備の状況や作業状況を中央監視室のテレビ面から遠隔監視しています。


【制御システム】
安全で安定した運転を行うため、温度・圧力・濃度・流量・液面レベルなどを中央監視室から集中的に自動制御・遠隔監視します。また、制御系の安定化のために、制御システムの主要部分は二重化、モニターは共有化しています。


【断水対策】
断水時でも最低限の冷却水量を確保するため、プラント用水受水槽・高置水槽を設置しています。


【停電対策】
停電時でも施設を安全に停止するための電源を確保するため、無停電電源装置・非常用発電機を設置しています。


【地震対策】
感震装置が設定震度以上の地震を検知した場合、設備を自動停止します。


【火災対策】
施設を火災から守るため、警報装置として自動火災報知設備、消火設備として粉末消火設備(PCB油を含む危険物の取扱部屋及び電機室)と消火栓設備(その他の部屋及び屋外)を設置しています。