PCB廃棄物処理事業

液処理工程

液処理反応槽
真空加熱分離装置で分離・回収されたPCBは、液処理工程において、脱塩素化分解法と呼ばれる化学分解方式で処理し、無害化します。

無害化処理のプロセス

反応槽内部
脱塩素剤とPCBを攪拌
塩素剤の入ったタンクの中にPCBを少しずつ投入して攪拌します。
脱塩素剤は、金属ナトリウムの微粒子を鉱物油に混ぜたものです。
PCBはビフェニルといわれる骨格に塩素原子が結合しています。
槽内で攪拌されることで、塩素は、脱塩素剤のナトリウムと結合し塩(NaCL)を生成します。
さらに他のナトリウムが塩素の変わりにビフェニルと結合します。
このナトリウムが他のPCB分子の持つ塩素と結合し塩(NaCL)を生成、これを繰り返すことでビフェニル同士の結合を促し、最終的には、無害なビフェニルの重合物と塩(NaCL)が残ります。
無害化処理プロセスのイメージ

処理済油と固形物に分離・卒業判定

脱塩素化分解が終了したものは遠心分離機により処理済油と固形物に分離されます。
処理済油と固形物は「卒業判定」と呼ばれる分析によって無害化されたことを確認後、払い出します。
処理済油は施設内で再利用される他、再生油として売却されます。
遠心分離機イメージ
遠心分離機
処理済油と固形物イメージ
処理済油と液処理固形物
サンプリングイメージ
サンプリング
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