PCB廃棄物処理事業
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処理技術について

化学処理による廃PCB等(液状PCB廃棄物)の分解

廃PCB等(液状PCB廃棄物)を化学的に分解する処理方式には、以下のようなものがあります。
脱塩素化分解 PCBの分子を構成している塩素とアルカリ剤等を反応させてPCBの塩素を水素等に置き換える方法。
水熱酸化分解 超臨界水(温度と圧力を調整して反応性を高めた水で、液体でも気体でもない状態にした水です)や超臨界状態に近い水によってPCBを塩、水、二酸化炭素に分解してしまう方法。
還元熱化学分解 還元雰囲気条件の熱化学反応によってPCBを塩、燃料ガスに分解してしまう方法。
光分解 紫外線でPCBを構成している塩素を取り外してPCBを分解してしまう方法。
プラズマ分解 アルゴンガス等のプラズマ(気体分子が高度に電離した状態)によってPCBを二酸化炭素、塩化水素等に分解してしまう方法。

洗浄・分離について

高圧トランス等のPCB入り電気機器の処理は、トランス等から吸い出せるPCB油を化学分解するだけでは終わりません。トランス等の容器や内部部材に付着したり染みこんだりしているPCBもあるからです。その処理方法としては、溶剤洗浄法や、真空加熱分離装置による分離法があります。 (なお、PCB油の処理方法の中には、容器や内部部材からのPCBの除去も行えるものがあります。)

化学処理によるPCB汚染物(固形状PCB廃棄物)の分解

PCB汚染物(固形状PCB廃棄物)を分解する処理方式としては、水熱酸化分解、還元熱化学分解、機械化学分解、溶融分解があります。

処理技術の評価について

処理技術は、環境省「PCB等処理技術調査検討委員会(事務局:公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団」」において評価されます。一般的には、このプロセスを経て法基準化(廃棄物処理法施行規則への位置づけ)がなされます。
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