中間貯蔵事業

飛灰洗浄処理技術等実証試験

東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により、膨大な量の災害廃棄物、
除染廃棄物が発生しました。これらの廃棄物を可能な限り減容化し、最終処分量を減らすことが期待される
「飛灰洗浄処理技術」について、技術的検討を行うために実証試験を行っています。
 

溶融処理で発生する飛灰

発生した災害廃棄物や除染廃棄物等(可燃性の廃棄物)は、減容化施設で減容化します。
まずは仮設焼却施設で焼却し、その時に発生した焼却灰をさらに減容化するため、双葉町の
仮設灰処理施設で溶融処理を行います。この処理で発生するのが飛灰です。(下図参照)
※飛灰:排ガスに含まれ集じん装置で集めた灰



焼却・溶融処理によって、もともとの災害廃棄物、除染廃棄物の量から相当に減容化されますが、
発生する飛灰は10万m3程度になると考えられています。

特性をいかした実証試験

除染廃棄物に付着していた放射性セシウムは、溶融処理により飛灰に付着して回収されます。
飛灰中の放射性セシウムが水に溶けやすい性質を利用し、飛灰を水洗浄して、飛灰から放射性
セシウムを分離し、吸着材で回収することにより濃縮し、さらに、安全に保管するために安定
化処理をおこないます。



飛灰洗浄実証施設

段階的な実証試験の実施

飛灰洗浄処理技術には、①飛灰洗浄技術と②吸着・安定化技術の2つの工程があります。
このうち②吸着・安定化技術については複数の処理方式が考えられることから比較試験を行い、
その結果を評価して、最適な吸着・安定化技術を選定した上で、一気通貫の実証試験を行います。

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