PCB廃棄物処理事業

用語集(PCB処理)

PCB処理事業をご理解いただく上で必要な用語の説明を掲載します。
 
 

粗解体(あらかいたい)

高圧トランス等の電気機器の中に入ったPCBを含む油を「抜油」した後、容器と内容物(コア部等)を安全に分離し、さらに、各部材が解体前洗浄槽に入るサイズまで解体することをいいます。
 

粗洗浄・予備洗浄(あらせんじょう・よびせんじょう)

粗解体の前にトランス・コンデンサ内部を溶剤で洗浄することをいいます。これによって粗解体時の作業者のPCB曝露を防ぎ、安全性を高めます。
 

安定器

蛍光灯用安定器構造図電気から電灯を得るために必要な機器で蛍光灯用、水銀灯用、低圧ナトリウム灯用安定器などがありますが、代表的なものは蛍光灯用安定器です。


 
蛍光灯用安定器構造図
 

一次洗浄、二次洗浄、判定洗浄

一次洗浄:粗解体したトランス・コンデンサの容器及び内容物を、さらに解体・分別する前に溶剤で洗浄し、作業従事者の安全性を高めるとともに、排気へのPCBの負荷を十分に軽減する工程をいいます。洗浄は次の操作を所定の回数繰り返すことにより行われます。

二次洗浄:解体・分別された非含浸物と、解体・分別後破砕した含浸物とを、各々卒業判定基準に適合するよう溶剤で洗浄し、PCBを除去する工程をいいます。洗浄操作は一次洗浄と同様です。
 

インターロック

誤った人為的操作によるトラブルを防止したり、装置がトラブルを起こしたり、運転条件を外れた数値になったら、自動的に装置を停止するシステムのことをいいます。例えば、作業従事者が誤ってボタンを押しても、条件が揃わないと操作ができないようにして誤作動を防止したり、液送ポンプが設定液面になったら、自動停止します。
 

ウエス

機器や油などを拭く布のことをいいます。汚染したウエス等の二次汚染物は処理施設内で除染(じょせん)します。
 

ウルトラファインミル

ウルトラファインミル図紙や木を粉砕し,超微粒子にしてスラリを作る装置。粉砕はミル内に充填されたミルボールを媒体とした粒子同士のすり合わせによる摩耗と、内筒、外筒に取り付けられた攪拌翼の剪断力により、効果的に超微粒を得ることが出来ます。
 


液処理

抜油によりトランス・コンデンサ等から抜き出したPCB油並びに、洗浄工程及び真空加熱分離工程等で回収したPCBを脱塩素化分解や水熱酸化分解により無害化する工程のことをいいます。
 

遠隔操作

遠隔操作図作業従事者がPCBに汚染されない様に「遮蔽(しゃへい)フード」の外側にいながら、遮蔽フード内部に設置された解体設備等を操作することをいいます。
 

塩基度

スラグ中の酸化カルシウム(CaO:貝殻の仲間)と2酸化珪素(SiO2:砂の仲間)との重量比(CaO/SiO2)。スラグの塩基度が増加すれば、その粘性は低下する傾向にあります。プラズマ炉内の粘性が高くなると出滓がし辛くなり、また粘性が低く過度の流動性がある場合は、出滓時スラグ飛散が問題となります。
 

塩基度調整剤

塩基度を調整するために炉処理(溶融)対象物に意図的に加える副資材で、スラグの粘性を調節します。
 

エンドミル

フライス盤等の工作機械の主軸に取り付けて切削作業を行う刃物の一種で、円筒形の軸の先端部分に刃が付いており、座繰り・穴繰り・面加工等の各種の加工ができます。
トランス容器の解体作業に使用します。
エンドミル図
 

オイルスクラバ

オイルシャワーを用いて、排気中のPCBをオイルに溶解し除去する装置のことをいいます。PCBを溶解した油は液処理工程に送液し、分解・無害化されます。
オイルスクラバの概略図
 

オイルスクラバ(PCB捕捉装置)

排気中のPCBを油で捕まえる装置をいいます。油と一緒に回収されたPCBは液処理の工程で分解・無害化されます。
オイルスクラバ(PCB捕捉装置)図
 

オイルパン

万一、油漏れ等が発生した場合、床面への漏洩を防止するためにトランス、コンデンサの取扱場所や機器類の下に設けた鋼製の油受け皿のことをいいます。
オイルパン図
 

オフラインモニタリング

定期的に排気及び作業環境大気を可搬式採取装置により人為的にサンプリング(採取)してPCBを分析し、監視することをいいます。PCB濃度は、GC‐ECDで分析します。
オフラインモニタリング図
 

オンラインモニタリング(常時監視)

排気及び作業環境中のPCB濃度を分析装置を用いて常時監視することをいいます。排気を自動的に連続してサンプリング(採取)し、PCB濃度を測定します。
 
 
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